オスグッド病の原因

オスグッド病は、
一般的には、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋)が緊張し、
それによって膝の下の部分が引っ張られて骨が痛むと考えられています。

しかし、
実際に臨床の場で多くの子供さんをみていると、
一般的にいわれていることは余り正しくないことがわかります。

太ももの筋肉の張りが原因だから、
そこをストレッチすればいいという発想のケアが多いですが、
本当は、太ももが張る原因を取り除く必要があります。

太ももの張りは原因というより、
痛みと同様に何らかの原因による結果と考えた方がよいと思います。

では、オスグッド病の本当の原因をみていきましょう。

1、根本的な原因、自律神経と内臓

 

オスグッド病の子供たちは、太ももだけではなく、
非常に体が硬い人が多いです。
なぜ、子供なのに硬くなるのでしょうか。
その点に着目する必要があります。

人の体には、自律神経という神経があり、
内臓の機能や、
体温を一定に保ったり、発汗の調整をしたりと、
体の管理をしています。

子供の体が硬くなるのは、
この自律神経と深く関わっています。

自律神経の緊張

自律神経の緊張には、大きく分けると3つの原因があります

1、体の外の原因

温度の変化、季節、湿度、気圧などの、
体の外からの刺激によって、
体を管理する自律神経が内臓を緊張させていきます。
そして徐々に内臓の元気がなくなっていきます。

2、身体の中の原因

怒り、悲しみ、喜ぶ、驚く、などの感情の変化によって、
自律神経が内臓を緊張させていきます。
いわゆる心理的なストレスです。
これによっても内臓の元気がなくなります。

3、それ以外の原因

飲食物など体に取り入れる内容によっても、
自律神経が内臓を緊張させます。

内臓から筋肉への連動

体質によって、機能が低下しやすい臓器は違いますが、
さきほどの3つの原因によって、
内臓の元気がなくなってきます。

中でも、代表的ものは、
エアコンなどの温度差、冷たい飲み物、食べ物、
人間関係、プレッシャーなどが原因になります。

内臓の元気がなくなってくると、
気血の流れが悪くなり、
徐々に全身の筋肉が筋張って、硬くなってきます。

生肉はやわらかいですが、
干し肉は硬いですよね

気血の流れが悪くなって、
弾力がなくなって硬くなっていく。
イメージとしてはそれに近いと思います。

女の子のオスグッド病

女の子のオスグッド病は治りづらいケースがあります。
なぜかというと、男子と違い、
女子には、子宮や卵巣という重要な器官があり、
その部分が気血の消費が多く、
血が不足しやすい傾向があるからです。

ここまでが、
本質的なオスグッド病の原因といってもいいと思います。

簡単にいうと、
内臓の働きが鈍ると筋肉が硬くなる

ということです。

あとは、
子供は大人に比べて、骨端が弱いことと、
スポーツで負荷がかかる部分が下半身に多い場合、
オスグッド病やシーバー病になっていきます。

単純に大腿四頭筋が硬いのが原因というものではないというのが
わかっていただけたかと思います。

ストレッチやサポーターなどがあまり効かないのも、
原因がもっと深いからだったんです。

2、二次的な原因

 

① 我慢することで悪化

 

「オスグッドは成長が終わるまで治らない
だから、騙し騙しやるしかない。」

こう考えている人がほどんどではないでしょうか?

軽傷のオスグッドの場合、痛みもそれほどでもなく、
自然治癒することも多いのでそれでもいいケースもあります。

しかし、
中程度以上のオスグッド病になると、
痛みは非常に強く、
治りづらいものです

オスグッドで痛みを訴えても、
休むことができない子供さんが多くおられます。

例えば、
捻挫したとき、
肉離れしたとき、
骨折した時、

騙し騙しやるでしょうか?

やれば悪化するのは、皆さんご存知だと思います。

これは、オスグッドも同じです。
痛い状態で、運動負荷をかけつづければ悪化する。
とても当たり前のことですが、

オスグッドは成長が終わるまで治らない

という間違った常識のせいで、少し休めば治るようなものも、
重症化することもすくなくありません。

 

②間違ったケアで悪化が進む

オスグッド病は、
大腿四頭筋周囲の緊張によっておこる筋肉の痛みです。
しかし、その対処法として、大腿四頭筋のストレッチが一般的です。

緊張によって、患部が引っ張られて痛みがでている状態なのに、
そこをさらに引っ張るようなストレッチをすることで、
より長期化してしまいます。

また、
オスグットの隆起部分に接触して
炎症を引き起こすようなサポーターをすることによって、
症状が悪化するケースも非常に多くあります。

大人になっても治らないケースも

私が今までに診た、オスグッド病の人の中には、
30代、40代の人も少なからずおられます

オスグッド後遺症

オスグッド後遺症といわれますが、
これらの方は、子どもの頃に発症し、
間違った対処法などで悪化し、
結局、スポーツをあきらめ、
それでも、ずっと治らずに数十年経っているケースです。

スポーツをするとまたすぐに膝下がいたくなる
正座ができない

など、対処法を間違えると
大人になっても治らないというケースに陥ることもあります。

本当に大切なこと

オスグット病になった場合、
一番大切なのは、
成長期が終わるまで治らないという間違った認識をすてること

オスグッドの本当の原因は、冷えやストレスからくる内臓の疲労です。
そこからくる全身の筋肉の過緊張ですから、
膝の周りに何かをするのではなく、

生活習慣を変えることで改善します。
入浴などでしっかり体を温め、冷たいものをとらないようにすることで、
たいていは1,2週間程度で回復するはずです。

それでも回復しない場合は、
昔の怪我の影響や、股関節の問題、
強い心理的なストレスなどからくる、
難治性のオスグッド病と考えてもいいとおもいます。

オスグット病に詳しい専門院で治療する必要があるかと考えています。

難知性のオスグッド病に関しては、当院でも対応させていただいておりますので、
詳しくは、施術をご希望の方へをご参照ください